タイでの大規模デモなど東南アジアでの、いつもの鮮やかな脱出ぶりに、聞き入っておりましたが、今回は自分の番と。。。
（2009年７月）１８日は豪雨とすぐ傍の沢の濁流の音で眠れず、秋田県乳頭温泉郷黒湯温泉、洪水のような雨、ほうほうの態で１９日朝一番で宿を脱出、田沢湖駅にたどり着くも、二時間新幹線の中で釘付け、結局新幹線はすべて運休の車内アナウンスとなりました。その後JRバスで、豪雨のなか一時間半、途中幾度となく道路は、側溝からあふれる濁流で冠水しており、やっと岩手県盛岡駅到着、大宮駅に着いたのは午後4時前でした。怖かった～～です。
本庄早稲田駅降車、蒸し暑いけれど夕焼けがきれい～、あまりの景色の違いになんでしょう～、ゆりかごに戻ったような安堵感でいっぱいございましたね。
これから安心して眠ることにいたします。こんな怖い目にあっているのに「来年もあの温泉（黒湯温泉）に行きたい」と母は帰宅後言っておりました。乳白色の効能たっぷりのお湯が殊のほか、痛む膝や腰に良かったということなのでしょう。また「ここ（黒湯温泉）は、草津温泉より泉質が柔らかくて、身体に効く」とも申しておりましたね、とても気に入ったようでございます。温泉につきましてはわたくしも同感。
ただ、残念！冷めてしまったてんぷらと鮎の塩焼きがかわいそう、山菜尽くしのお食事、山に入ってお刺身やビーフを望むほうが酷というものでしょうか。お部屋もとても狭い。
母は、秋田米のご飯もぜんまいなどの煮付けも美味しいといっておりました。日本酒「秀よし」もなかなかと。わたくしは、以前試したことのありました「しみずの舞」のほうが秋田こまちの芳醇な香りがふくいくとして素晴らしいと思いましたが。
今回の一泊旅行では、本庄市のdocomo様から１０５円で頂戴した（も同然）B５版ノートパソコンを大切に持ってまいりました、契約したばかりのFOMAがどこまで通じるのか試してみたかったのですね。
現実は、インターネットはおろか携帯も通じず、充電するコンセントもなし。電気も薄暗い裸電球ひとつ、本も読めず。。何かあってもSOS発信できません。しかしそれが魅力の人もきっと少なくないのでしょう。お宿は、豪雨だというのに、湯治客日帰り入浴客等もおられて、なかなか賑わっておりました。
秋田県は角館（かくのだて）・田沢湖（たざわこ）周辺、雄大で目に染む広葉樹の森が、そして雨の中ほんの弱い光さえ吸い取り輝く木々の葉色が、ずっと脳裏に焼きついております。秋田は、一部雲に隠れこそすれ駒ケ岳を中央に深い山々と静かにたたずむ田沢湖の水面が異次元の美しさで眼前に広がっておりました。
大宮駅Lumineでは、遅い昼食をとったのですが、その喧騒と数え切れないお店と人々の豊かさに、つい今までいた秋田の、人気（ひとけ）ない豪雨にかすむ始原的な美しさの違いは真に、考えさせられるものがございました。
行きたくないと言っていたのに、また来年、角館武家屋敷通りに豪華なしだれ桜が、仙北（せんぼく）地方に片栗の花・水芭蕉が咲き競う頃に行くのでしょうか？
この度は、「角館観光タクシー」0187-54-1144　畠山忠明ドライバーにお世話になりました、細やかなガイドありがとうございました。４月２３日２４日２５日は、見逃せない「そのとき」と言っておられましたね。