恒例「水天宮」（東京日本橋）へ初詣に参りました。
が、なんと神社社殿が跡形もなく消えておりました！こんな衝撃は滅多にあるものではございません。えっ？　なぜ？　いったいどうしたの？朝8時の空気はまだ冷たく、はて毎年替えていただいている七福神はどこへ収めたらよいのかしら？　その場で立ちすくみ状態でございました。壁にかかれた建築許可を読めば、再築に3年はかかるとのこと。え～！それまでどうすればいいの？？
白い仮設塀のまわりを廻りますと、あった～「仮水天宮」社（やしろ）はこちらと。歩いて10分～15分くらいのところらしい。
仮宮に着きました、充分立派な御社（おやしろ）で、これが仮設かとみまがう見事さでございましたね。足の遅い家族と参りましたので、ここまで手を引いての徒歩ではかなりの時間が。でも元旦の散歩は殊の外楽ちん。良い気分。都内の交通量は極めて少なく、1年に一度しか見られない静かな現象であり、空気の清浄さでございました。
仮宮にて無事、七福神をお取替えしていただき、お後は散策ついでにお昼ご飯のお時間ですから、レストラン探しをいたしました。毎年元旦はお店を探すのが至難の業。張り紙を読めば今年は特にお休みが長いように感じました。
明治座、人形町界隈の普段のにぎわいはまったくなく、「謹賀新年」と書かれたおめでたい紙が張られ、ほぼどちらのお店も6日までの長期休業。通りには、水天宮の白い旗がはためき、水天宮の再築を祈願する店々の名前が書かれ、いつもとはもちろん違う期待感、緊張感も漂っておりましたね。
こうなったら、ロイヤルパークホテルに戻るしかございません。いただいた案内に依れば、中華が美味しそう。久しぶりに中華のフルコースを選びました。お昼ごはんからフルコースは結構お腹がもたれそうではありましたが、そこは食いしん坊の店長ですので、家族を巻き添えにいざホテル地下へ、へへ。
賑わっておりました。混んでいるテーブルをよけカウンター席へ案内されました。きっと老母がおりましたので、一品料理選びであまり食さないと思われたのでしょう。
母も、もう無理食べきれない、と言いながら前菜からスープ、お肉、炒飯、デザートまでほぼ完食。もちろん私も。中華はやっぱり油がはんぱないです。御酢をかけたり辛子でさっぱり感を出してみたりと、工夫はいたしましたが。殊にフカヒレスープと蟹たまご炒飯が美味しかったですね。
お食事中、ガラス向こうで下ごしらえされていた背の高いコックさんから御声掛けあり。「これ、僕が作ったんです、築地から貰ってきた発砲スチロールで」と大きな羽子板を差しておっしゃいます。「え～！」驚きの声がその場の全員から漏れました。立派な龍が彫られています。「こちらもです」と三蔵法師や孫悟空の彫刻貼りものを指さされております。「え～」、感嘆しかございません。こんなに細かいこと、いったい何時間かかるのでしょうか？本業のほかに作られるのだそうです。きっと中華料理人を目指されるかたはこうやって修行を積まれるのでしょうね。
続きとお写真はまた後ほど。
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担当　武政（たけまさ）
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